株式会社イオス

2026.09.01 スタッフブログ

害獣対策  乾燥ヒトデを利用した忌避剤について

乾燥ヒトデの忌避剤とは

乾燥ヒトデ忌避剤は、海で採取されたヒトデを乾燥・粉砕して利用する天然由来の忌避素材です。

一般的には、ヒトデ特有の臭い・ヒトデに含まれる成分・サポニンなどの自己防衛物質などが、動物に不快感を与え、近づきにくい環境を作るとされています。

1.乾燥ヒトデの忌避効果

基本的な考え方

乾燥ヒトデは、動物を殺傷するものではなく「嫌な臭いや刺激のある環境を作り、その場所への接近・侵入を減らす」ことを目的とします。

つまり、「追い出して寄せ付けない」ということです。

2.なぜヒトデが動物に嫌われるのか

① ヒトデ特有の臭い

乾燥ヒトデに水分が加わると、独特の海産物系の臭いが発生します。この臭いが、哺乳類・鳥類・一部の虫などにとって不快な環境を作ると考えられています。

特に乾燥ヒトデは、完全にカラカラに乾燥した状態より、適度な水分がある方が臭いや成分が発揮されやすい

とする使用実績があります。

② ヒトデに含まれるサポニン類

ヒトデにはサポニン類などの生理活性物質が含まれています。サポニンはヒトデ自身の自己防衛に関係する成分の一つとして知られています。

乾燥ヒトデ忌避剤では「ヒトデサポニン」が主な特徴として取り上げられています。

ただし重要なのは、「サポニンだけが忌避効果の原因」と断定するのは慎重であるべきという点です。

実際の忌避作用は、

臭い、揮発性成分、海産物由来成分、動物ごとの嗅覚・感覚反応

さらには、

周辺環境、散布の時期、散布のタイミング

など、複数の要因が関係している可能性があります。

3.対象となる動物

一般的には次のような動物への使用例があります。

哺乳類

モグラ

ネズミ

ハクビシン

イタチ

タヌキ

キツネ

アライグマ

イノシシ

シカ

サル

野良猫

野良犬

コウモリ

※製品によっては熊なども対象例として表示されていますが、大型野生動物に対して単独で十分な防除効果を期待するのは危険です。特に熊対策としては、乾燥ヒトデだけに依存すべきではありません。

4.鳥類への効果

対象例として、

カラス

ハト

スズメ

ムクドリなどの鳥類が挙げられています。

ただし鳥類は非常に学習能力が高いため、鳥類用忌避剤については、実験環境で効果があっても野外では安定した効果が得られない場合があります。

そのため、乾燥ヒトデ+物理的対策が理想です。

例えば、防鳥ネット、テグス、侵入口の封鎖、餌になるものの撤去などとの併用です。

5.虫類への使用

コバエ

アリ

ムカデ

ワラジムシ

クモ

などへの使用例もあります。

ただし、害虫用殺虫剤のような確実な殺虫効果を期待するものではありません。

乾燥ヒトデは「殺す」のではなく「寄り付きにくい環境を作る」素材と考える方が適切です。

6.使用方法①【直接散布】

最も基本的な方法です。

害獣が侵入する場所に、「線状」または「面状」に散布します。

7.使用方法②【袋に入れて置く・吊るす】

乾燥ヒトデを、不織布袋、お茶パック、水切りネット、メッシュ袋などに入れて設置します。

向いている場所は、屋根裏、倉庫、車庫、ベランダ、床下付近、ゴミ置き場などです。

ネズミ、ハクビシン、イタチ、コウモリ対策などです。

12.産地による違い

  • 北海道産

キヒトデ(マヒトデ)使用

日本

北海道で収穫されたキヒトデ(=マヒトデ)を使用。日本沿岸に多く生息する大型のヒトデで、色は黄褐色~赤褐色、5本腕が基本。微生物、菌体、寄生虫などは乾燥時に1200度近い高温の熱風で処理。

・有機JAS適合証明書

[特長]

ニオイは、牛糞などの堆肥レベル。高温処理により有害微生物や不純物を除去し、海産物特有の生臭さを軽減。さらに、形状は粉体からピーナッツ大くらいのサイズで色は灰濁色。形状が細かいので、機械を使って広範囲の散布に適している。また、堆肥への混和や土壌に鋤き込む際に、土壌の窒素、リン酸、カリウムなどの成分調整が行いやすい。忌避効果から土壌改良まで幅広く使用可能。

〈製造方法〉

水洗い → 切断 → 高温乾燥 → 粉砕 → 製品化

  • インドネシア産

コブヒトデ使用

インドネシア

インドネシアで収穫されたコブヒトデを使用。コブヒトデは、毒を持たない安全なヒトデです。微生物については定期的に検疫で検査を実施。

・特殊肥料輸入業者届出書(福岡市提出)

・有機JAS資材登録証

・雌マウスをもちいる急性経口毒性試験

・甲殻類質肥料届出証明

[特長]

ニオイは、海産物特有の生臭さがやや強い。形状はピーナッツ大から銀杏くらいのサイズで色は灰白濁色。

形が残っているので、散布の際は散布量や散布箇所が目視で分かりやすい。

保管時やハウス内・室内で使用する際には1~4週間ほど匂いが気になる場合もある。

〈製造方法〉

水洗い → 天日干し → 荒破砕 → 熱乾燥 → 破砕 →

金属探知 → 国内検査・計量(製品化)

 

使用用途、目的などによって使い分けができます。

詳しくは、乾燥ヒトデの忌避剤「撃退パンチ」https://e-eos.com/2026/punch/をご参照ください。

さらに、詳しい情報については

株式会社イオス バイオテクノロジー推進事業部

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