2026.10.30 スタッフブログ
衣替えの季節!衣類防虫の対策どうしてる?!
樟脳(しょうのう)の製造方法について
こんにちは。㈱イオスバイオテクノロジー推進事業部の松永と申します。前回は、樟脳の原材料となるクスノキについてお伝えいたしました。
今回は、天然防虫剤「樟脳(パウダー)」の製造方法と使用方法、特長などについてまとめてみました。
①クスノキの調達
佐賀・長崎を中心に九州産で森林整備などで伐採された樟(クスノキ)を使用しています。

②丸太をカット
丸太にカットしてさらに円柱状にカットして、皮をとります。

③チップ状にカット
カットした丸太を専用の機械でさらに細かくチップ状に加工します。

④水蒸気蒸留をする
チップを窯に入れ蒸留し、樟脳成分を含んだ蒸気が冷却層に送られ、冷やすことで蒸留水、精油、樟脳に分離し
ます。

⑤樟脳成分をすくう
冷却槽に溜まった蒸留水の上部に浮いた樟脳をすくい取ります。

⑥圧搾とろ過
すくった樟脳を圧搾して精油とパウダーに分けます。オイルはさらにろ過をして不純物を取り除きます。

天然衣類防虫剤カンフルパウダーについて
乾燥させてパウダー状に加工された樟脳(防虫成分)をカンフルパウダーといいます。カンフルとは、オランダ語の「kamfer(カンファー)」などが語源で、防虫剤や医薬品の原料として、樟脳は世界各地で古くから使われてきました。
使用方法
一般的には、天然の衣類防虫剤としてタンスや収納ボックスで使用されていますが、防虫効果だけでなく、消臭、防カビ、リラクゼーション、空間清浄といった効果もあり、ベットやソファーの防虫、ぬいぐるみやひな人形、兜飾りの防虫、玄関の消臭、観葉植物のコバエ対策、寝室の空間清浄、さらには、ミイラからも樟脳成分が検出されており、博物館での歴史的文化財の保管、また、宗教的な儀式など工夫次第でさまざまな利用方法があります。
最大の特長について
衣類防虫で、化学的な防虫剤との大きな違いは「ニオイ」です。天然樟脳は深い森林のスッとした爽やかな香りで、衣類を取り出した後はニオイ残りがしないのが特長です。また、化学成分を含まないことから、アレルギーに敏感な子供の服やおもちゃ箱にも使用されています。安心安全な自然素材が見直されるなかで、近年、歴史ある希少な樟脳が再注目されています。
